あのメールが来てから、友達として、鈴奈とメールをしていた。


『今日、一緒に帰る~??』とヵ


『学年会議マジ面倒!!』とヵ


普通のメールだった。



でも、俺はそれが届くたびに喜んで返信した。



そんなある日・・・


「秀・・・樹??」

「鈴奈。」

いつもは、秀樹先輩!?と言いながら、俺のところに来るのに、鈴奈は俺のコトを秀樹と呼んだ。


「あっ、ごめん。秀樹先輩♪」


「鈴奈っ!!!」


いきなり怒鳴りつけたおかげで、鈴奈は、悲しい顔をして、走って教室に行ってしまった。


ドンッ!!!

「どうして俺は、鈴奈と仲直りできねぇんだよッ!!!」

教室に戻った俺は、机にこぶしをぶつけ、そう叫んでいた。


「古村君、まだ仲直りしてないんだ・・・。」

咲菜はそう言って、隣に座った。



焦っても、鈴奈が戻ってくるわけじゃない。


わかってる。誰に言われなくても・・・


ただ、怖いんだ。鈴奈が離れていくようで・・・


もう、彼女に戻ってくることがないと感じて・・・。