部活中もずっと日向の顔が頭から離れなかった。 男経験がない私にとって あんなに男と近づくことなんて今までなかったし、 たぶん日向は 世間で言う『イケメン』の部類に入るのだと思う。 そんなやつにあんな目で見られて… しかもあんな風に… 『杏里がいないと帰れない…』 カァァァ… 『ぬあぁぁ!!』 私はこの心の乱れを竹刀へと込めた。