不愉快な顔をしながら座り込む山下くん。そんな山下くんへキラキラした眼差しで近づくあたし。
「おい、ちり取りに入ってない」
「大丈夫だよ♪あたしの想いは山下くんに注入されてるからっ☆」
「話になってない」
重たいため息を漏らしながらも、ちり取りの役目を継続しつつある山下くん。
キュ〜ン、やっぱり山下くんはいつでもどこでもカッコいい要素を発揮できるのね♪
あたしの旦那サマになるには最適の彼ね♪ううん、山下くんしかいないんだからっ!
「働けよ」
「無理だよ!好きな人が目の前にいるのに、掃除に集中しないといけないなんて、何十年かけても無理〜!」
「………もうほうき貸して」
「えっ?」