その声を聞いた途端、あたしの行動はピタッと止まった。今のお声は…
「マイダーリンっ!?」
後ろには愛しの山下くんがいたのだ。てゆうか声かけてくれた!?うわぁ…キャアッ♪
「………は?マイダーリン?」
「山下くん委員会は終わったの?あっ、もしかしてデートのお誘い!?大丈夫よ、今からここをちゃちゃっと掃除して準備す…」
「邪魔」
……JYA・MA?
「そこ、通りたいんだけど」
頭の中をフル回転させて自分の立場を確認すると…うん、これは邪魔だ。
「えっ!もう帰っちゃうの?あたしとの放課後デートは…」
「約束した覚えがない」
「同じ委員会にもなれたことだしお互い仲を深めようよ〜♪あっ、友達という境界線を越えちゃったり♪キャッ」
「帰らせて」