「ん〜あと3cm右に行きなさい。そうそう…その調子ってあぁ!また近づいたぁ!」
もっていた資料の紙が変形していくのも忘れて、あたしの目は山下くんの隣の女onlyを捉えていた。
「………おい、滝沢」
「あぁん?何よ?」
名前を呼ばれて、呼んだ張本人の阿木くんをジロッと睨んだ。
今あたしの中では大事な戦いが行われているのに、邪魔しないでよね?
「意見、出せって」
「はぁん?何の意見?山下くんの隣にいる女についての?」
「は?山下?委員会の話だけど」
ハッ…しまった。あたしってば、すっかりマイワールドに入っちゃってたみたい☆
「ご・め・ん・ね♪阿木くん許して?」
どうよ、あたしの乙女力全開ウインク!そして山下くんも気づいてるかしら??