「すみません!2−4滝沢、遅れました!」



勢いよくドアを開けるなり盛大に謝罪の言葉を述べた。一斉に生徒達から見られる。



「……た…滝沢さん、席に着いてちょうだい」



「はい!わかりましたっ!」



返事だけが取り柄のあたしは、直ぐ様席へ向かった。そこには同じクラスの阿木くんが座っていた。



「……随分、遅かったな」



「女のコに重要な恋バナをしちゃってたら、こんな時間に…」



「早くその資料見ろよ」



阿木くんに冷たい視線を送られながら、渋々資料に目を通…すフリをした。



だって、ココに来た一番の目的は山下くんだもん!…だけどさ、山下くんの隣に座ってる女は誰よ?



クラスの女だろうけど、山下くんに近すぎない?も〜う少し離れたらどうなわけ?