そして、妄想の日々の週末も終わり、一週間の始まりがやってきた。
「えへへ~、夏生!これどう?」
「ん?どれ?……うわ、マジで山下くんと同じ係りにしたんだ?」
「こればかりは、うっちー先輩に感謝だ♪」
あたしはちゃんと土日に、うっちー先輩に任せられた任務をこなしていた。
「他の人はどうやって振り分けたのよ」
「50音順!これしかないと思って!」
「アンタ、すごいよ」
と、鼻で笑った夏生。あたしは再び、役割を決めたプリントを眺めていた。
「お前、本当山下好きだな」
すると、阿木くんがあたしの持つプリントを、見ながら話しかけてきた。
「キャッ!覗き見なんてヘンタイ!」
「アホか。てか、委員長と若池先輩を一緒にしなくていいのかよ」
「え?なんで?」
「知らねぇの?2人付き合ってんじゃん。結構有名だよ」
阿木くんの言葉に夏生も頷く。え!あたしだけ知らなかったの!?
「っと、じゃあココは書き直さなきゃねっ」
慌ててうっちー先輩と若池先輩を一緒の係にした。