「夏生~もうさ、あたしどれだけ頼りにされてるんだろうね!副委員まで任されちゃってさ☆」
「えー本当に尊敬しますね」
無表情で棒読みをかます夏生。
「で・も!山下くんとの時間がなくな……らないか!むしろ、一緒にいる時間が増えちゃうね♪」
「よかったじゃない。神様はいたみたいね」
「うん!神様~サンキュ~!」
あたしって本当にゲンキンな奴。きっと神様も呆れてるだろうな。
「そうとなれば掃除に行くよ。前みたいに放課後に掃除することにならないようにね」
「ラジャ~!」
─────☆
「えーそれで……って滝沢。まだ書き終わってねぇのか」
「だって早くて……あ、いえっ、すみません!」
放課後。文化祭の話し合いということで、文化委員の集まりがあり、文化祭の実行副委員に抜擢されたあたしは……泣く泣く板書をしていた。
だってね!進行の文化祭実行委員の先輩ってば、ペースが早過ぎて書くのが追いつけないんだもん!
それに、山下くんからも見られてるんだって思ったら、なかなか集中して黒板に板書出来なくて☆