同じ制服であのツンとした感じ、世界に1人しかいないあたしの大大だ~い好きな王子サマじゃないの!!



「きゃ♪マイダーリンだっ!」



「は?ダーリン?」



はっ!あたしってば、あたしに好意を寄せている涼山くんがいるのに、可哀想なこと言っちゃったよ!



でも、仕方ない!隠すつもりはないもん♪



「そうなの♪迎えに来てくれたみたい!」



「は?!誰もいねーぞ?」



「遅すぎて先に行っちゃってたの!じゃ、バイバイ♪」



今は涼山くんと話し込んでいる暇はない!一刻も早く山下くんの元へ行かねばならないの!



「あっ、おい滝沢!」



「ごめんね~涼山くん!」



はぁっ、あたしって罪な女ね。涼山くんを見捨てちゃうなんて!



ていうか、どうして山下くんはここにいるの!?もう家に帰ったんじゃないの?



「あ!あたしを心配して来てくれた?」



うわ~嬉しすぎる!それなら飛びついて離さないんだから♪



……でも、待てよ?



今の見られた?



あたしと涼山くんがいたの、見られちゃってるよね?



え、変な誤解してないよね!?