私は手早く花を作っていった。
形は手芸部と美術部のアオイちゃんやヒナちゃんと比べると全然なってないけど
自分で言うのもアレだけどそれなりに器用な方だし
それなりな出来だった。

隣で女子のメイングループの子達がだれかの陰口を叩いていて
うんざりしていたら、ふと
そちらの一人が陰口に飽きたらしく

「ねぇ、早子ッチ、早子ッチって好きな人いる?」

「早子ッチ?たまこっちみたいだね」

「いーじゃん早子ッチ~」
「う、う~ん。」

「だからさ、好きな人いる?」

今どきこんなべったべたな話題ふってくるなんて、
この子もまだ若いな、とか思ったわけで答えた

「いるよ!」