先輩の入場が待ち遠しくて
胸が苦しくなりながら
パイプ椅子の上で

高鳴ってる自分の鼓動を
思いっきり開いた手のひらで抑えてみた。



キーンというマイク音から卒業式は始まった。

「卒業生、入場。」