そんないかにも変な私の
目尻に、先輩の指が触れた。

「無理しないでね。」
と言いながら。

それから先輩は、
昼休みの間ずっと泣きじゃくる私の涙の跡を優しくなぞるように撫でてくれた。
カーテンの間から入る逆光で
先輩の顔は見えなかったけど
優しさと自分の体温が上がるのはすごく感じた。