全然泣くつもりなんてなくて

先輩に泣き顔見られたくなくて

でも
止まらない

涙はそのまま顎の方へ流れてついに埃だらけの床に
落ちた。

「早子ちゃん?…どうしたの?」

こちらに気づいたみたいで
読んでいた本を机に置いて
先輩は心配そうに近づいてきた