「あ、来てたんだね、こんにちは」

先輩が優しい声でニコッとこちらに挨拶を送った。

先輩の声は大きくはないけど
グランドピアノみたいに丁寧によく響く。

「こんにちは!先輩、また昨日のとこ教えてくださいー!」

こっちはなるべく元気いっぱいに答えた。

「まだわからないことあったの?いいよ、今度は昨日より分かりやすく教えるね」