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次の日の昼休み

わたしはいつものようにお弁当と教科書を持って図書準備室に向かった。


ギィッと重い扉は開いて
焼却炉のほうから風が吹き込んできて
カーテンは揺れた。

そしてカーテンの隙間からこぼれる日光が
先輩の眼鏡を虹色に、
薄い茶色のすこし長めの髪をきらきらと輝かせていて

そこは学校に居るのに
別の国…別の世界に居るみたいで
なんだか不思議だった。


やっぱりここは私の特別な場所だな
ここは私の大好きな場所だな。
そう思ったと同時に
もうこことはサヨナラなんだね。
と寂しさが込み上げてきた。