「あー。やっと中西くん来たよ~。これで全員集合だね。」
おれが最後かよ。やっちまったなぁ~。印象悪いじゃん。
「玲都遅いぞ。もう焼き始めるとこだったんだからな。」
「悪い悪い。準備に意外とかかったんだよ。みんな待たせてほんとごめんな。」
「じゃ、乾杯しますか!」『かんぱ~い』
てか、なんで琉が仕切ってんだよ。そういうのほんと好きだよなぁ~。てか遅れて来たんだし焼くくらいはしねーとな。
「あの、おれ遅れて来たから焼くよ。それに女の子に焼かせるなんて申し訳ないよ。こういうのは男の仕事。」
「あ。ありがとう。中西くんって優しいんだね。じゃお言葉に甘えます。」
あの子名前なんだっけなぁ。たしか、あ…相川だっけ??女って普通しなさそうだけどな。
なんて思って、それからはずっと相川のことばっかり見ていた。ずっと何かしら気にかけていろいろとさりげなく動き回っていた。ほんとにみんなが気にとめないほど談笑しながらさりげなく。
相川はずっとずっと笑っていて楽しそうだった。特にかわいいというわけではなく、かわいらしい相川にきっといつの間にか惚れていた。