玲衣といつものように馬鹿話で盛り上がって、あっという間に1日が終わった。

「じゃあ、また明日ね!」
「うん♪バイバイ」

私は玲衣と別れて、急いで倫との約束場所へと向かった。

その途中、2組の前の教室通ったとき話し声が聞こえた。

…聞いてもいいのかな…?


『かっこいいよねー』
『ねー!告白しよっかなぁ~!』

…誰だろ?
教室を覗いてみると、目をひかれるほどきれいな女子だった。

『でも、篠塚くんって彼女居るよね?』

…倫の事…?だよね?
『大丈夫だってー!奈央可愛いし!』
『可愛くないよー。でも、告白してみよっかな…!』

……とらないで……
…やめて…
…倫は私のなのに…

もう…やだ…


私は全力で走った。
自分でも、どこに向かってんのかわかんなかった。