祐輔はあっという間にクラスの…


いや、学校の人気者になっていた




どこにいても祐輔の周りには人が集まった



それは女子ばかりではなかった





そんな祐輔は今でも



俺には一目置いてくれているようだ





転校間もない頃に色々教えてやった事を



忘れてはいないからなのか…?





俺はそんな大した事をした覚えはないのだが…





祐輔のような人気者ではない俺の事を



すいぶん立ててくれているようだった





そのせいで俺の周りにも人が集まってくる




その中に梨絵もいた…





梨絵はもう俺の事なんて



ただの友人としか思っていないんだろう





仲のいいグループで話していても



梨絵の視線の先には





いつも祐輔がいた…