二学期になってすぐ


亮二に相談があると持ちかけられた




「なぁ駿…


俺ちょっとヤバイ事になってんやけど…」




亮二の顔を見ると本当にヤバそうだ





「何やねん…!?」




「これは絶対他言無用やで!


約束してくれるか?」




「分かったよ…」






亮二は大きく息をついて話し出した



「実はな…


瑞穂にアレがけえへんねん…」




「アレでは分からんやろっ!」




「だから~女の子のアレよ!」




「・・・・・えっ!?」



俺はこの耳を疑った





「ちゃんと避妊はしてたんやで!



でも失敗する事もあるって言うし…」




亮二は借りてきた猫のような


所在なさげな表情だった




よっぽど懲りているんだろう




でも寄りによってこんな大それた問題とは…



俺も即答を避けた




「とにかく落ち着け!



先ずは事実確認が問題やけど…




お前は覚悟は出来てんかぁ!?」





「・・・・・」



亮二は何も答えなかった…