(何で泣いてんねん…



もう終わったんやったらそれでええやんけ!)





俺は苛立っていた




麻友にではない



悠樹と言うその男に対して無償に腹がたった





「ごめん…



また駿くんにいやなとこ見られた…」





麻友はそれだけ言うのがいっぱいだった



それ以外何も答えてくれなかった





(所詮、俺ってこの程度の男やったんや…)





俺の心は虚しさだけが残った





朝から今までの楽しい思いなんて



今の一瞬で吹っ飛んでしまった





(もう諦めよう…)





そう心に決め麻友に言った




「今度は幸せになれよ…!」





麻友はただ泣くばっかりだった







その涙はやはりまだ彼の事を




忘れていない証拠だった…