梅雨の鬱陶しさも吹きとぶほど


俺の心は爽快だった




たったそれだけの約束が俺を有頂天にした




ロングバケーションも


楽しい約束があれば待ち遠しい…






それに亮二と瑞穂が麻友を誘った時



俺の名前を出したはずだ





それで誘いに乗ってきたという事は



少なくとも俺は嫌われてはいない…






女の事だけで人生回っているとは思わなかったが




少なくとも俺の中の主要な部分には麻友がいた






恋人同士になりたいとか




その頃の俺はそんなのどうでも良かった…