「甲斐、落ち着いて聞けよ!」



「はいっ、何すか?」



「さっきお母さんが入院してる病院から


電話があった」




祐輔の表情が一気に曇った




「送って行くから急いで準備しろ!


お母さん、危篤らしい…」



担任の声が弱まる




「何て・・・・」



確かに病状は芳しくなかった



しかしこんなにも急に…




昨日の夕方も見舞いに行き


嫌がる病院食を一緒に付き合った




確かに顔色は良く無かったが


母は嬉しそうに笑っていた



オヤジの写真を俺に見せて…




『祐輔、

お父さんにソックリになったね』と…