尾崎奏弥…


あの日から頻繁に届くメール




年が明けてから


何度か二人で会うようになっていた




父は開業医で彼も医学部の学生だった




3つ上の兄がおそらく父の後を継ぐらしく


奏弥自信は今も音楽に夢中だった




自由な教えの両親も


そんな奏弥の夢を応援している…




理想的な家族だった





麻友は迷っていた




まだ祐輔に想いを寄せている以上


すぐに奏弥の気持ちを受け入れる事はできない




でも奏弥は大人の男らしく


やわらかな愛で包んでくれた




『いつまでも待つよ…』




その言葉が頭の中で響いている…