祐輔のバイトするカラオケ屋は


クリスマスだけあって大盛況だった



次々に注文の電話が鳴る




「お待たせしましたぁ~」


「あっ、店員さんデュエット付き合って~」




祐輔が飲み物を運ぶ度、客の女の子から


無理な注文が…



「ごめんなさい、仕事中なんで…」



何度こんな風に誘われたことか




「じゃぁ~アドレス教えてよ!」



「俺今携帯没収されてて…」


そんな風に断り続けた





祐輔は本当に生まれ変わろうとしていた


たった一人の女の為に…




いつになってもいい




麻友にだけは


分かってもらいたかった