侑子と天王寺で待ち合わせし

JR夢先線に乗り込む



「おはよっ!今日何時まで大丈夫なん?」



本格的なデートは今日が最初


俺は紳士的に振舞うつもりだった




ここで『夕方まで…』なんて言われると


計画も何もあったものではないんだが…




「USJやもん、ちゃんと親説得してきたよ!


だから最終まで大丈夫!」




(よっしゃぁ~!)


俺は心の中でガッツポーズした



やはりクリスマスだけあってかなり込んでいる



1時間待ちのハリウッドドリームの


最終の列に並んだ




男同士で待つのは苦痛でしかなかったが


俺の隣には侑子がいる…




まだまだいっぱい話したい事があった


俺の知らない侑子を知るチャンスだった




俺の事ももっと


侑子に知ってもらいたかった…