祐輔は午後の授業にも出なかった


こんな事は始めてだった




「あれっ、甲斐はどうした~?」



「なんか体調悪いって言うて

早退しました~」



修二が気を聞かせてそう報告した




俺の斜め前の麻友の体が強張った





(いったい何があったんや…!?)





その時の俺は祐輔が振られた原因も知らず


ただ不思議でならなかった




ましてやその原因が俺のせいだなんて


思ってもいなかった