翌日…


祐輔はその日朝からソワソワしていた




無理はない


今日、麻友に告白しようとしているんだから




祐輔なら余裕だろう


多分麻友も祐輔の事を想っている




なのに祐輔は自信なさげだ




「なぁ、駿…


メールなんかよりやっぱ直やでなぁ~?」




「当たり前やろっ!


昼休みにでも放課後の予定聞いとけよ!」





「ってか呼び出しは前の晩にでも


しとかんかぇっ!


それで本番が直で告白やんけぇ~」




後ろの席の修二が口を挟んだ





俺は思わず修二の口を塞ぐ



「アホっ!声がでかいんじゃ!」





「ええやん、みんな知って事やし!



でもやっと言う気になったんやなぁ~」







そこに女子トイレに行っていた麻友と皐月が


教室に戻ってきた




修二が皐月を呼ぶ




いつもなら皐月は修二のもとにやってくるはずなのに



何となく様子がおかしい…





「何やねん、アイツら!



女っちゅうのはよう分からん!」




修二は別に気に止める様子もなく


祐輔にからんでいる




でも俺は麻友の表情が気になった




下を向いていたが…





麻友が泣いていたような気がして


ならなかった