唐突な、しかも公衆の面前での亮二の言葉に


E組のみんなの表情が固まる




次の瞬間亮二の見つめるその子に



注目が集まる




本人はまさか自分ではないと思っているようだったが



周りの子達に突かれていた





「そうそう、そこの子!」


亮二が彼女を指さす




次の瞬間その子はこっちを睨みつけてこう言った




「嫌です!


だいたいみんなの前で何なんよ…」





そう言う彼女の顔は真っ赤で



今にも泣きそうだった





その傍で優しく彼女に気を遣っている子がいた




麻友だった





(ちょっとシクったなぁ…完全フラレたし!




ってか俺まで悪印象やんけ…!)