「俺って最低やろ…」


祐輔が力なく俺の方を向いて言った




「色んな事、あったんやなぁ…」


俺はそんな言葉しか浮かばなかった






祐輔は真剣な目をして俺に言った




「俺、ずっと潤子の事が好きやって


でもそんなんは間違ってて…




今になったらもう笑い話にでもなる



潤子、今年中には結婚するしなっ!」





「そうなんやぁ…」




「そういう事!



だからどうせ分かる事やから


敢えてあの“噂”も否定せんかった…」




「…っで、祐輔はどうするつもりなん?」





祐輔の表情がまた変わった





さっきよりも真剣に




そして愛おしい女を想うように


すこし照れた顔で…