引っ越しの前日の夜


潤子の家で夕食をご馳走になる事になった




両方の親たちはお酒も入り


昔話に華を咲かせている




「祐輔、一緒に写真撮ろっ?」



そう言って潤子が俺の横に来て


デジカメを持って俺の肩に手を回した




ドキン!



俺の心ははち切れそうだった



ずっと胸の中で収めていた想い…




この時身体の中から溢れだした




「チーズ!」



そう言ってフラッシュが光った瞬間



俺は潤子の頬に…




キスをした





一瞬の沈黙の後、潤子が言った




「もう~しゃーない子やなぁ!」



そう言って笑い飛ばした






俺の心が凍りついた…