朝のラッシュ時の車内は結構込んでいたが


女の子達にはそんな事関係ないようだ




周りの事なんて関係なしに


化粧品やファッションの話題で盛り上がっている




そして皐月や萌香までが


修二や隼人の存在を忘れているかのようだった






皐月の事が気になって仕方ない修二が


彼女の自慢話をし出した



張り合うように隼人が萌香の自慢…





祐輔が呆れた顔で俺に言った




「駿は他に一緒に行きたかったヤツおるん?」



もう一度麻友の顔が浮かんでくる…




「俺は別に…


ってか俺って好きな女とか出来るんかなぁ~?」




麻友の顔が浮かんでくるが


“好きな女”と言うことが出来ない




一度振られた俺は麻友にしつこい男と


思われたくなかった