ある日の昼休み瑞穂がやってきた


「麻友ぅ~!」



体全体で喜びを表しているように


麻友に飛びつく



「おめでと!」


麻友はもう事情を知っているようだった




瑞穂と麻友は楽しそうに話していたが


その内容までは俺の耳には届かなかった





そこに瑞穂のクラスの高木裕也が入ってきた



裕也は真直ぐに瑞穂の方に向かっている




瑞穂の顔が見る見る赤くなり


麻友がその場を離れた



裕也と瑞穂の手を取り教室を出て行った





(どういう事やねん…!



瑞穂って祐輔の事が好きやったんちゃうんか?)




そんな俺の元に麻友がやって来た



「昨日な、瑞穂が告ってOKもらったって!」




「えっ!そうなん?


全然知らんかったわ!」



「瑞穂も色々あったから


今度は幸せになってほしいなぁ~!」




亮二との事を言っているのだ



俺も同感だった




「麻友はどうなん?」


俺は自分の口から出た言葉にビックリした



麻友の顔が少し赤くなった




恋する少女の顔だった