ドラマのような感動のシーンだった




大歓声に包まれB組のメンバーが戻ってきた




中には感動の余り泣き出す女子もいる





バトンを落とした為新記録は出なかったが



3人抜きは前代未問らしい





この瞬間、祐輔の存在は確固たるものになった



今までの人気に、より“ハク”がついた





残念ながら総合優勝はならなかったが



クラスの誰もが満足していた





祐輔のゴールシーンは皆の脳裏に深く刻み込まれ




その話題は尽きる事はなかった…





天気も持ち直し、明るい日差しが祐輔を照らしている




こんな自然現象さえも


自分の見方にしてしまうというのか…





打ち上げの主役は祐輔になるだろう







そして今までの俺の存在が





消えて行く…