「先生!!!大丈夫か!!?」 「!!!!!」 どうする事もできず、ただ先生を見つめるだけしかできない私の目に映ったのは、上谷の姿だった。 そして、その上谷の姿は私の胸を苦しめた。 「……ばかみやが。テスト中に立つんじゃない…。」 「なっ!!ばかみやってひどくね!!?」 「ゴホゴホッ…う…るさ、い。俺は大丈夫だから、席につけ。」 「……はい。」 先生、絶対無理してる。 大丈夫なんて嘘だ。 先生は上谷が席に着いたのを確認すると、フラフラと教壇の前に立ちみんなを見た。