熱い、だるい、ぐらぐらする。 意識ははっきりしているのに、身体がそれについていかない。 今は、まぶたすら重く感じる。 今何時だろうか…。 自分がどれくらい寝ていたかも解らない。 できれば…まだ田中達の授業が始まる時間じゃないといい。 もし行かなかったら、田中心配するだろうし…。 「…き、雄輝!!」 名前が…聞こえる。 …この声はきっと親父だろう。 「ん……。」 呼ばれた事に答えるように、少しずつまぶたを開いた。