「じゃぁ…STはこれで終わり。ゴホッ…小テスト忘れんなよー。」
嫌そうな顔をする生徒を横目に教壇から降りると、少しだけめまいがした。
「ーーっ。」
これは…予想以上にキツい。
今すぐ布団に寝たいくらいだ。
それから俺は、必死の思いで廊下を歩いて理事長室に向かった。
身体が無駄に暑い。
でもそのわりには肌寒く感じる。
今俺の身体何度くらいあんだろ…。
クンッ
「ん?」
いきなり服が引っかかったような感覚がして後ろを振り向くと、そこには田中の姿があった。
え…なんでここにいんの?
「ずっと呼んでたんですけど…。」
「え?悪い…。」
全然気づかなかったな。