「お嬢様、朝ですよ…。」



「……スー…スー…」




…起こすのやめとくか。


昨日あんなに泣いて疲れただろうし。



今日ぐらいゆっくり寝かせてやろう。



今日1日休んだところで、こいつなら勉強はそんなに支障ないだろうしな。




「おやすみなさいませ。」



田中の頭を一度だけ撫でてから、俺は部屋を後にした。




「お嬢様の事お願いします。」




「かしこまりました。」




そして、近くのメイドに田中を任せてから学校へと向かって歩き出した。