「もう大丈夫だから…。」
「かしこまりました。」
私の言葉で先生はベットから立ち上がり、私に暖かい紅茶を入れてくれた。
「どうぞ。」
「いい匂い…。」
ミルクティーのいい匂いが私を癒してくれ、段々身体が暖まってきた。
「今日はもうお休みになって下さい。着替え置いておきますね。」
「うん…。」
先生の言うとおり、今日はもう寝よう。
明日の朝シャワーを浴びてから学校に行けば問題もないだろうし…。
「では私はこれで。」
「あ…」
「え?」
「……ごめんなさい、何でもない。」
「では、失礼しますね。」
どうしてたった一言が言えないんだろう。
あんなに優しくしてもらったんだから、ありがとうを伝えなきゃいけないのに。
自分のこうゆうところ、つくづく嫌になる…。
「あ、お嬢様。」
「え?」
何かを思い出したのか、ドアに向かってあるいていたはずの先生が私に再び近づいてきた。