「ーーっっ!!」
真っ暗になった怖さからか、目覚めた時は汗と共に息がきれていて呼吸がしずらかった。
「お嬢様!?」
「せ…っせ…。」
うまく息が吸えない。
苦しくて、でもどうしようもなくて。
ただただ空気を吸い続けていると、先生が私を抱きしめた。
「お嬢様、落ち着いて下さい。…この状態のまま、ゆっくりと呼吸してください。」
「…っっ。」
先生の胸に顔を埋めて呼吸をしていく。
ギュウッと先生の服を掴むと、先生はそれに答えるように抱きしめる力を強めた。
「ゆっくり…ゆっくり…。」
先生の指示通りに呼吸をしていくと、段々呼吸が整ってきた。
あんなに苦しかったのに…。
先生ってすごいや…。