部屋に戻り田中をベットに寝かせる。



すると、田中の眼から一筋の涙が流れていくのが見えた。




「…お嬢様?」




「ん……。」




この反応は確かに寝ている。



とゆう事はこの涙は無意識に流しているのか?




『また強がったのね。』と呟いた永田さんの言葉が俺の脳内をよぎる。




また…か…。




「大丈夫ですよ、お嬢様。だからゆっくりお休みになって下さい。」





まるで子供をあやすように田中の頭を撫でてやると、少しだけ笑ったように見えた。





そして、小さな小さな声で。





「…りがと…。」




と、呟いた。