「どうだ?連絡はついたか?」
「いえ…。」
車を停め合い鍵で家に入ると、使用人達が慌てている姿があった。
「何かあったんですか?」
「!!!!!!冨田さん!!」
一人のメイドに話しかけると、みんなが一斉に俺を見る。
そして、奥から永田さんが近づいてきた。
「急いで準備して下さい。これからあなたにはレストランに向かってもらいます。」
レストラン…?
今からみんなで打ち上げでもするのか?
いきなりの事に不思議な顔をしている俺に、深刻な顔をして永田さんはこちらを見た。
「実は、お嬢様が車に戻っていらっしゃらないようなんです。」