先生に何かあったのではないかと心配になり、私は急いで受信トレイを選択しボタンを押す。
そしてそこに書かれていたのは、急な会議でどうしても帰れないから先に行って欲しいという内容だった。
先生…忙しいんだね。
もう夜の7時を回ってるのに会議か……。
「…行きましょう。」
「え?お嬢様?」
執事がいないのに出発すると言った私の方を、みんなは驚いたように見た。
「このままじゃ時間に間に合わないから…。それに、執事が居なくてもあなた達がいてくれたら問題ないわ。」
「!!!!!!…ありがとうございます。」
私の言葉が嬉しかったのか、メイド達は顔を赤らめる。
「じゃぁ行きましょうか。」
「はい!」
私は先生に返信をしないまま、メイド2人と車に乗り込みレストランへと向かった。