「解った…じゃぁ何かあったら直ぐに俺に言えよ?」 「はい。」 仕方がなさそうに苦笑いをしながら、先生は私の頭を撫でる。 何か…慣れないなこの状況。 人に頭を撫でられるのって、やけにドキドキするんだよね。 朝、上谷に撫でられた時もこんな気分だったし。 「じゃぁ俺も後から行くから、今日は早く帰れ。」 「はい、そうします。さようなら先生。」 先生が教室から見送るなか、私は家に向かって歩きだした。