あげられた顔がどんどん熱くなっていく。
「なに言って…。」
「俺の顔をよく見ろ。何か感じるだろ?」
は?
俺の顔を見ろだって?…何ですか、自画自賛ですか。
まぁ確かに整った顔立ちですけども。
上田より断然若いし身長高いし…。
バチンッ
「え…痛い。」
「バカか、見とれろ何て言ってない。」
目の前にいる冨田さんの顔をガン見していると、顎を支えている手とは逆の手でおでこをたたかれた。
あれ…気のせいか、冨田さんの顔が少し赤くなっているような。
「…い、いい加減気付け田中。俺だ、お前の担任の冨田だ。」
「え?今なんと…。」
「だーかーら、俺はお前の担任の冨田雄輝だって言ってんの。」