そして君に大切な人が出来たら、隣にいる大切さを教えてあげたいな。
辛い時も悲しい時も決して離れちゃいけないよって。
パパとママみたいに離れちゃ駄目だからね。
ギュウっと、先生が私の手を握る。
私もそれを握り返し、逆の手で君の手を包み込む。
「おやすみ、永愛」
「早く起きろよ?」
「ふふっ、そうだね。」
永遠の愛が続きますようにと先生とつけた、女の子らしい永愛(とあ)という名前。
永愛が産まれた後、先生は次は男がいいなって言ってたっけ。
男の子だったらどんな名前をつけてあげるんだろう。
私達の生活はまだ始まったばかり。
まだまだ楽しみな事が沢山あるね。
悲しい時も辛い時も、そして嬉しい時も隣にいるのは、先生なんだよ。
そして、永愛とこれから産まれてくる子供と…。
どうか幸せな夢が見れますようにと祈りながら、私と先生は目を閉じた。
愛してるよ、先生。
『新しい家族が増えました。
冨田 雄輝・麻椿・永愛』
【END】