そのまま先生は顔を近づけ、私にキスをした。





暖かい唇が重なりどんどん身体が火照っていく。




唇を離した先生は私の耳元に顔を寄せ、囁いた。




「結婚しよっか…麻椿。」




「……それって。」






「プロポーズは俺からしようと思ってたんだよ。先を越されたけどな…。」





人生初めてのプロポーズ。





当たり前の事なんだけど、その初めてがたまらなく嬉しかった。






結婚しよっかという言葉に秘められた深い愛が私を包んでくれるようで…。






何だかフワフワするね、先生。







「私なんかで…いいんですか?」






「当たり前だろ、何のために長い間待ったと思ってるんだ。」






そう言って、先生は目を細めた。