上田は私にそう言い残して再び歩き出して行った。





上田の孫…か。




もっと想像できなくなってきたや…。





でも、優しい人って聞いて少し安心した。






内心、上田の優しさに慣れてるから素っ気ない人だったらどうしようかと思ってたんだよね。





「やっぱり、美味しいなぁ…。」





いれてもらったコーヒーを飲むと、玄関からかすかに声が聞こえてきた。






「じいちゃん!!どうゆう事だよ!!」





じいちゃん…とゆう事はこの声の人が新しい執事…。





んん?…なんかこの声聞いた事があるような…。





コンコン




「あ、はい。」




持っていたコーヒーカップを急いで置いて、少しだけ身だしなみを整えた。