「…解った、今から下降りるから待っててもらえ。」







「はーい。」







さっきまで乗り出していた窓を閉め、鍵をかける。






教室の施錠も完璧に済ませ、あいつらが待つ下へと階段を降りた。







俺が送り出した卒業生で、あんな騒がれるほどのやつなんていたか?






それに若いって事は卒業して間もないって事だよな…。







「先生こっちこっち!!」








土門あたりまで行くと、陸上部の奴らが笑顔で俺に手をふってきた。







「あぁ、今行く…。」







こいつら絶対楽しんでやがるな。







俺の反応を早く見ようとして…








「先生!!」