「麻椿!!」
「…父さん、母さんまで…。」
空港に着き、目的のルートへと歩いていると両親が私の方へときた。
二人揃うなんて珍しいな。
「麻椿、急にアメリカに行くなんて驚いたわよ。本当に大丈夫?」
「うん。」
「麻椿は俺達の娘だぞ?大丈夫に決まってる。」
「え……」
少し心配性の母さんと、自信に満ち溢れた父さん。
いつ見てもこの組合わせは良くできているものだ。
「身体に気をつけてね。いつでも連絡ちょうだいよ。」
「何かあったら直ぐ駆けつけるからな。」
そんな二人の唯一の共通点は、愛に溢れてる所かな…。