「ふぅ…これでよし。」
薄い水色のフカフカのベッド。
とても優しい匂いがするアロマ。
そして、薄暗い部屋。
きっと寝るのに最適な環境だろう。
「…上田、手伝ってくれてありがとう。」
「いえ、私の方こそ手伝わせてしまって…。」
申し訳なさそうに私を見る上田が、何故か笑っているようにも見えた。
「…お嬢様、雄輝と仲直りできたのですね。」
「え…あ、えぇ。」
仲直りってのとはまた違う感じがするけどね。
「じゃあこれからも雄輝が執事で宜しいですか…?」
「…………。」
「お嬢様?」
「上田、あなたにお願いがあるの。」
これからの私と先生の人生をかけた、大切なお願いが……。
「あのね……。」